刑事事件
刑事事件における示談の重要性――不起訴・執行猶予を勝ち取るために
この記事を書いたのは:松波伸一

示談とは?
示談とは、加害者と被害者が話し合いにより合意し、損害賠償・謝罪などを通じて紛争を解決することです。

刑事事件における示談のポイントは以下の通りです。
● 被害者が「処罰を望まない」意思を示せる
● 加害者の反省・誠意を形にできる
● 検察官・裁判官の判断に直接影響する
示談で「不起訴」が狙える
✅ 不起訴になれば前科はつかない
日本では検察官が起訴・不起訴を決める裁量を持っています。示談が成立すると、以下の理由から不起訴になる可能性が高まります。
- 被害者が処罰を望んでいないことが明確になる
- 被害の回復がなされていると評価される
- 再犯リスクが低いと判断される
示談で「執行猶予」が狙える
✅ すでに起訴された場合でも有効
裁判になった後でも、示談の成立は量刑判断に大きく影響します。 裁判官が執行猶予を選択する際に考慮する情状事情には、以下のようなものがあります
- 被害者への誠実な対応がある
- 示談書によって被害回復が証明されている
- 被害者が宥恕(許す意思)を示している
- 被告人が深く反省している
✅執行猶予のメリット
- 実際には刑務所に行かずに済む
- 社会生活・仕事を継続できる
- 一定期間再犯がなければ、刑の言い渡しが失効する
示談交渉は必ず弁護士に任せるべき
当事者同士での示談交渉には、多くのリスクがあります。
| 問題点 | 内容 |
| 接触拒否 | 被害者が直接の連絡を拒むことが多い |
| 疑いのリスク | 本人が接触すると証拠隠滅と疑われる場合がある |
| 専門知識の不足 | 示談金の相場・書面作成には法的知識が必要 |

✅弁護士に依頼するメリット
- 被害者との円滑な交渉が可能
- 法的に有効な示談書を作成できる
- 逮捕・勾留中でもすぐに接見・交渉を開始できる
⏰ 時間が命運を分ける
刑事事件では、スピードが最も重要です。
| タイミング | 期待できる結果 |
| 逮捕後〜起訴前(最長23日以内)に示談成立 | 不起訴(前科なし)の可能性 |
| 起訴後〜裁判中に示談成立 | 執行猶予獲得に有利 |
| 示談なし | 実刑・前科の可能性 |
時間が経てば経つほど、選択肢は狭まります。

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本コラムは一般的な法律情報の提供を目的としており、個別の法律相談に代わるものではありません。具体的なご事情については、弁護士にご相談ください。

この記事を書いたのは:
松波伸一